大人になると褒められる事は滅多にない。
『出来て当たり前』の世界で、ただ忙しさに追われて1日が終わっていく。
子どもには色々プラスになるような声掛けをするが、大人の自分にはこれと言って他者から何かを言われることもなく。
強いて言うなら『出来なかった事、失敗した事』に対してかけられる言葉の方が多い。
そうなるとモチベーションはただ下がりだ。
夜、布団に入れば今日1日の大反省会がひとり頭の中で繰り広げられる。
「ああいう風にすべきだった」とか「これはまずかったな」とか。
それはそれは無限に湧いてくるように、眠りにつくまで延々と繰り返される。
それでも、日常の中で、些細なことでも褒めてもらえる瞬間があると、ぱっと心が明るくなって軽くなる。
モチベーションも上がるし、あともう一息頑張ろうという気持ちになれる。
勿論、それがお世辞かもしれないし、裏のある言葉の場合もあるかもしれないが、そこは敢えて気にせず、間に受けて喜んだ方がいいと最近思うようになった。
子供の頃から良い点数をとっても、良い行いをしても、褒められることなく育った環境ゆえに、『褒められる機会がめっきり少ないのだから、稀に誰かに褒められた時くらい素直に喜んだ方が精神衛生上、健康的だ』と思った。
『褒められる』と自己肯定感が増していくし、ズタボロに凹んでいるときでも、気持ちを少し安定に近づけてくれるような気がする。
一年を通して悩む時間や億劫な気分になる事が多いけれど、些細な事をきっかけに褒められると悪い気はしない。
今年ももうあっという間に6月になったが、残りの半年間、来月以降はプラスな言葉を意識して過ごしていくことにしよう。